◆学級・児童生徒数
【小学部】8学級 74名 【中学部】 4学級 50名
◆教職員数
【小学部】校長(兼務)教頭 教諭8 養護教諭1 ALT1 栄養士1 調理員2 用務員2
【中学部】校長 教頭 教諭7 養護教諭1 講師2 事務1 用務員2
1 地域の特色
富海小中学校の校区は、防府市の一番東の端に位置し、南側が富海湾、北側は大平山、東西方向も山に挟まれた、東西約3.5㎞、南北約4㎞の比較的狭い地域です。校庭の南側に接する道路は旧山陽道、校区の中央部に国道2号線、さらに北側には自動車道が通っており、古くから陸上と海上の交通の要衝として栄えてきました。校区内には、富海本陣をはじめ国津姫神社など多くの史跡があり、幕末には数多くの志士たちが、この富海から飛船(とびふね)を使って上方と行き来するなど歴史上でも重要な場所でした。
校区の南側に広がる富海海岸は、昔から海水浴場として親しまれ、高台からは瀬戸内海の島々、大分県国東半島が一望できるなど、大平山とともに富海地域の豊かな自然環境をつくりだしています。
地域住民は教育に関心が高く、学校の教育活動にも協力的であり、自然体験活動や海浜清掃などのボランティア活動、あいさつ運動、さらには歴史文化の学習など、積極的に児童生徒に関わってくださり、世代を超えた絆を深めています。
2 小中一貫教育校までの経緯
このような恵まれた教育環境の本校ですが、近年の少子化の影響で児童生徒数も減少にともない、小学校、中学校単独での教育活動にも影響が出てきました。そこで小学校と中学校が隣接している利便性を生かし、平成20年度に防府市教育委員会から小中連携教育研究校としての指定を受け、小中一貫教育の取組が開始されました。
さらに平成21年度に富海小・中学校が「小・中連携による英語教育改善のための調査研究指定校」、平成22・23年度に「小・中連携による英語教育改善のための研究開発学校」として文部科学省の指定を受け、小学校から中学校への滑らかな移行を図るための調査研究を行い、平成23年度には小・中9年間をとおした英語教育と地域の特色を生かした体験活動について具体的な教育課程を編成し、同時に小学校・中学校教員の相互の乗り入れも拡大するなど特色ある教育を進めてきました。
平成24年度からは「教育課程特例校」として研究を行うとともに、小・中学校の各学校運営協議会や、PTA組織の統合を進め、小中一貫教育が円滑にできるよう組織の改編を行ってきました。また、平成27年度からは「小規模特認校」として通学区域外就学を広げ、校区外からの児童生徒も通学できるようになりました。さらに平成30年度からは施設併設型の小中一貫教育校「富海小中学校」として現在にいたっています。
◆小中合同・交流活動
小中合同入学式・富海総合運動会・小中合同文化祭・いきいき縦割り班活動
小中合同宿泊訓練(小5と中1)など
◆外国語学習での小中乗り入れ授業
教職員の相互乗り入れ 児童生徒間の乗り入れ
◆グローバル・コミュニケーション科
小1から中3までの9年間の一貫したプログラムにより外国語の習熟と幅広い表現力の育成と
人間関係づくり
◆地域と連携した取組
農業体験・小学部クラブ活動・富海ボランティアグループ(TVG)
◆ICT機器の有効活用
授業では児童生徒一人一台のタブレット利用 教職員一人一台の校務使用